抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電力自由化による分散形電源の接続機会の増加など新しい供給形態を有する系統の出現により潮流状態の不確実性,潮流の偏在,変則系統での運用機会の増加が考えられる。こうした状況の下において大規模停電を防止するために,リレーシステムにおいては動作責務あるいは不動作責務を遂行できる整定,運用方法の確認が重要であり,またリレーシステム間においては一部のリレーシステムや遮断器などの機器の不具合を伴う場合にも事故波及を防止するよう適切に協調が図られていることが求められる。これに対処するため,「保護リレー整定・協調支援システム(SSSC)」が2006年度より5か年の計画で開発されることになった。本システムは,大別すると実効値解析を基本とし,既開発の保護リレー応動解析プログラムを基本とした,リレー応動解析,リレーシステム間の協調チェック,さらに将来的には整定支援機能を有する部分と,電力技術研究所が主体となって開発している電力系統瞬時値解析プログラム(XTAP)とを組み合わせて非線形動作機器を含む電力系統におけるリレー応動解析と事故原因解明を行える機能を有する。本論文では,本システムの開発状況と概要について述べるとともに,全体構想のうち実効値解析をベ一スとしたプロトタイプができたので,その機能,特徴について述べる。