抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リン原子の高い酸素親和性を利用して活性水素をもつ酸性化合物とアルコールを脱水縮合することからなる光延反応を概説した。本反応は,1967年にアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)とトリフェニルホスフィン(TPP)の存在下でカルボン酸とアルコールからエステルを得たのが最初である。この場合,水分子は生成せず,アルコール酸素はTPPを酸化してTPPOに,2個のプロトン基はDEADを還元してヒドラゾ化合物に変わる。反応により水酸基付け根の炭素がWalden反転することから,生成エステルを加水分解するとアルコールの立体反転ができる。カルボン酸以外に酸素,窒素,硫黄,炭素系の求核試薬にも応用できる。DEADに代えてより高収率を与える第二世代の光延試薬も開発されている。