抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者は以前に,後島皮質には身体の生理的状態の一次的な内部感覚受容表現があり,前島皮質(AIC)で身体と感情の主観的感覚を実在化する内部感覚受容の再表現がなされるという考えを提案した(Nature,2002年)。最近の知見に基づいて,著者はこの考えをさらに発展させた。この総説では,先ず脳イメージングを用いたAIC活性化の最近の発見を,内部感覚受容,身体の動きの意識,自己認識,発声と音楽,感情の意識,危険性と不確かさと期待,動きの視覚的及び聴覚的意識,時間の知覚,注意,知覚的意思決定,認識の制御と行動の監視などの項目に分けて解説した。次に,ヒトの意識におけるAICの役割について,意識とは何か,画像データの意味,臨床的観察,要約の項目に分けて解説し,AICがヒトの意識において本質的な役割を演じていることを示唆した。そして,このようなAICの概念に基づき,意識モデルを提案した。