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J-GLOBAL ID:200902273010550538   整理番号:08A0243159

東京湾のノリ生産に影響を及ぼす環境要因:栄養塩の長期変動および最近の珪藻赤潮発生

Environmental factors influencing Porphyra (Nori) farming in Tokyo Bay: Long-term changes in inorganic nutrients and recent proliferation of diatoms
著者 (3件):
資料名:
巻: 72  号:ページ: 22-29  発行年: 2008年02月28日 
JST資料番号: Y0112A  ISSN: 0916-1562  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ノリの色落ち被害は赤潮に伴って発生し,東京湾以外の湾では溶存無機態窒素(DIN)の減少が原因とされているが,東京湾では他の海域とは異なり,DINが7μMを超えているにも関わらず色落ちが発生している。本研究では,東京湾において,ノリの色落ちと環境因子の現場調査結果を報告するとともに,色落ちと珪藻赤潮頻度と栄養塩濃度との関連について考察した。データは,透明度に関しては1990~2004年,クロロフィルaと栄養塩類濃度は1999年~2001年,DIP(溶存無機態リン)濃度の季節変化は1995~2004年の調査データである。なお,長期的なDIN:DIP濃度比を検討するために,同一定点における1970~2005年の36か月移動平均値を用いた。プランクトン調査は,毎月の7定点における漁場環境調査のサンプルを用いて同定した。ノリの色落ち枚数は,千葉県漁連乾ノリ共販における色が浅いとされた等級がA印の数とした。東京湾では,漁期初めにSkeletonema coastatumやChaetoceros属が頻繁に赤潮を形成するが,DIP濃度はノリの成長を阻害するまで低下しないため,色落ちは顕著ではない。しかし,DIP濃度が低下した漁期後半に後期発生種であるEucampia zodiacusやRhizosorenia setigeraを主体とする赤潮が発生するとDIP濃度の減少を加速させ,競合するノリにDIPが行き渡らなくなるために,これらの赤潮が長期化した場合には大規模な色落ちが発生するものと考えられる。
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分類 (3件):
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水産増養殖一般  ,  プランクトン  ,  動植物被害 
タイトルに関連する用語 (5件):
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