抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富山湾は,毎年10月から3月にかけて周期10秒以上のうねり性波浪が侵入し,災害を引き起こしている。富山湾におけるこのうねり性波浪を寄り回り波と呼んでいる。死者及び行方不明者の数は寄り回り波によるものが,1970年以降19名,それ以外の波浪で6名である。寄り回り波のような特異波浪を予報し,通報するシステムの確立が重要である。寄り回り波は海域の流速に速度勾配があるところで偏向するが,寄り回り波が偏向する様子はリモートセンシング等でも未だ観測されておらず,寄り回り波の伝搬経路は,推測に基づく概略的なものである。寄り回り波の予報をするためには,より正確な伝搬経路の推定が必要である。そして,伝搬経路は対馬暖流と密接に係わっており,それをより正確に推定するためには,船舶搭載型流向流速計等を用いて対馬暖流について詳しく調べる必要がある。