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J-GLOBAL ID：200902273708105870   整理番号：08A1040858

結腸の2種のMuc2ムチン依存性の2種の粘液層の内層には腸内細菌が存在しない

The inner of the two Muc2 mucin-dependent mucus layers in colon is devoid of bacteria

著者 (6件)： JOHANSSON Malin E. V. (Univ. Gothenburg, Gothenburg, SWE) ,  PHILLIPSON Mia (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  PETERSSON Joel (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  VELCICH Anna (Montefiore/Albert Einstein Cancer Center, NY) ,  HOLM Lena (Uppsala Univ., Uppsala, SWE) ,  HANSSON Gunnar C. (Univ. Gothenburg, Gothenburg, SWE)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 105  号： 39  ページ： 15064-15069  発行年： 2008年09月30日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒトは結腸中に存在する約10¹³の腸内細菌と共生している。これらの菌とヒトのバランスを維持する機構については,腸内粘膜の構造,機能および性質について十分解明されているとは言えない。マウスの結腸粘膜は上皮系細胞上に150μmにもおよぶ2つの層から成っている。プロテオミクス解析により,これら2つの層は互いによく似た蛋白質組成からなり,大きなゲル形成ムチン(Muc2,結腸粘液のムチン)が主成分である。内層は密接に束ねられており,上皮細胞に強く接着しており,腸内細菌の存在は認められない。これに対して,外層は運動性があり,Muc2ムチンの蛋白分解切断により,容量が大きく,腸内細菌が成育している。Muc2欠損マウスでは,細菌は上皮細胞と直接コンタクトしており,管状陥没に深く侵入している。このことは,欠損マウスで見られる炎症症状と癌の進展をうまく説明できる。以上のことから,Muc2ムチンは腸管バリアーを形成し,腸内細菌と結腸上皮を乖離するバリアーを形成し,このムチンが欠損すると結腸炎症を引き起こすことを示唆している。

シソーラス用語： *ムチン ,  *腸内微生物 ,  ノックアウトマウス ,  *腸粘膜 ,  *粘液 ,  解析
準シソーラス用語： *MUC2 ,  *腸内細菌 ,  プロテオミクス解析

分類 (1件)： 消化器の基礎医学  (GH01020E)

タイトルに関連する用語 (6件)： 結腸 ,  MUC2 ,  ムチン ,  依存性 ,  内層 ,  腸内細菌