抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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遠隔教育の質を左右する要因の1つに,講師と受講者間の視線方向一致の問題が存在する。そこで,本稿では,まず,視線一致型遠隔コミュニケーションシステムに関する先行研究を整理するとともに,遠隔授業でこれらのシステムを使用しても,1対多のコミュニケーションにおける適切な視線一致は,「ポスター効果」によって不可能であることを述べた。次に,授業における講師の目の役割・機能について考察し,その機能として,1)概観・監視機能,2)視線による注意喚起機能,3)視線による理解の確認機能,4)対面・対話時の非言語情報受信機能,の4つを示した。さらに,以上4つの機能について,遠隔授業で実現可能かどうかを検討し,遠隔授業用システム「VEM」(Virtual Eye Monitoring system)を開発し,その構成や特徴について述べ,VEMを用いた実験授業の結果を報告した。