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J-GLOBAL ID：200902274832031229   整理番号：08A0367263

データの質を考慮した二次元確率的環境排出量推定-DecaBDEへの適用

Two Dimensional Probabilistic Estimation of Environmental Emission Load Considering the Quality of Data, with the Case of DecaBDE

著者 (2件)： 山口治子 (産業技術総合研 化学物質リスク管理研究セ) ,  東海明宏 (産業技術総合研 化学物質リスク管理研究セ)
資料名： 日本リスク研究学会誌  (Japanese Journal of Risk Analysis)
巻： 17  号： 3  ページ： 75-83  発行年： 2008年03月31日 
JST資料番号： L2237A  ISSN： 0915-5465  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化学物質の規制や管理の意思決定に科学的根拠を与えることを目的としたリスク評価が行われるようになってきた。定量的リスク評価の一ステップである環境排出量推定は推定結果がリスク評価や管理の結果を大きく左右するために重要である。しかし,排出量推定に用いるデータはわずかしかなく,入手が困難である場合が多い。そこで,わずかな有効データセットで,データの変動性と不確実性を考慮した環境排出量の確率的推定のための実際的な方法を確立し,統合環境排出量推定モデルを用いたDecaBDEライフサイクル排出事例に適用した。確率的推定のために,一般的なブートストラップシミュレーション法と提案した一般的な方法にデータの品質情報を組み込んだ方法を用いた。確率的排出量の推定プロフィールを二次元モンテカルロベース分析によって入手した。この結果は,確率論的手法に基づく50%タイル値が決定論的アプローチに基づく推定数量と殆ど同等であることを示した。確率的推定はブートストラップシミュレーション法によって等質であると過大評価された種々のデータセットのデータの不確実性を示した。提案した方法による排出推定負荷の不確実性は50%タイル値が0.090(0.077~0.19)t/年,95%タイル値は0.33(0.098~4.3)t/年と推定した。

シソーラス用語： 難燃剤 ,  モンテカルロ法 ,  *統計的推定 ,  不確実性 ,  可変性 ,  大気汚染 ,  大気汚染物質 ,  *確率論的リスク評価 ,  ブートストラップ ,  排出量 ,  芳香族臭素化合物 ,  フェノールエーテル
準シソーラス用語： 大気排出量 ,  *排出量推定

分類 (3件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  難燃剤  (YH05060Q) ,  大気質調査測定一般  (SB03040I)

物質索引 (1件)： デカブロモジフェニルエーテル

引用文献 (13件)：

• Burmaster D. E. and A. M. Wilson (1996) An introduction to second-order random variables in human health risk assessments, Human and Ecological Risk Assessment, 2(4)892-919
• Cullen A. C. and H. C. Frey (1999) Probabilistic techniques in exposure assessment, A handbook for dealing with variability and Uncertainty in models and inputs, Plenum Press New York and London
• Frey H. C., J. Zheng, Y. Zhao, S. Li and Y. Zhu (2002) Technical documentation of the AuvTool Software Toll for analysis of Variability and Uncertainty.
• Frey H. C. and Y. Zhao (2004) Quantification of variability and uncertainty for air toxic emission inventories with censored emission factor data, Environ. Sci. Techno., 38, 6094-6100
• JWRF (2001) Study on the behavior and control of polychlorinated dibenzo-p-dioxins and related compounds in waste treatment processed (in Japanese). Japan Waste Research Foundation, Tokyo.(Sakai et al.2006の引き)

タイトルに関連する用語 (5件)： 質 ,  確率 ,  環境 ,  排出量 ,  推定