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J-GLOBAL ID：200902274841805598   整理番号：09A0241674

中国の海岸に沿った東シナ海の海面高度の季節変動:モデル研究

Seasonal Variability of the Sea Surface Height in the East China Sea along the China Coast: A Model Study

著者 (1件)： WAKATA Yoshinobu (Kyushu Univ., Kasuga, JPN)
資料名： Journal of Oceanography  (Journal of Oceanography)
巻： 65  号： 2  ページ： 281-286  発行年： 2009年04月 
JST資料番号： G0159B  ISSN： 0916-8370  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 中国大陸の海岸に沿った東シナ海において,海面高度(SSH)の年変化の位相は,公海域におけるそれから遅れる。それは,季節的に強いモンスーン風が最も可能性ある原因である。このメカニズムを解明するために,南方に吹く風が影響する傾斜した海底をもつ長方形の浅い海を用いて概念的モデル実験を行った。東シナ海で見られる西側境界の近くで,局地に限定された高いSSHを得た。中国海岸に沿ったSSHの位相の遅れは,以下の通りに解釈することができる。東シナ海のSSHは,海面の熱フラックスに帰せられる海水の膨張/収縮のために,広域で9月に高く,3月に低い。しかし,大陸境界線の近くでは,モンスーンの影響を受けて,SSHは1月に高く,7月に低い。大陸境界線に沿った位相の遅れは,境界近くに位相の違いを持つこれら2つの時系列の重ね合わせにより現われるようだ。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 東シナ海 ,  海峡 ,  *海面高度 ,  *季節的変動 ,  モンスーン ,  模型試験 ,  熱流束 ,  遅れ ,  *位相特性 ,  *位相遅れ ,  台湾海峡

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

引用文献 (15件)：

• CHUANG, W.-S. Dynamics of subtidal flow in the Taiwan Strait. J. Oceanogr. Soc. Japan. 1985, 41, 65-72
• CSANADY, G. T. The arrested topographic wave. J. Phys. Oceanogr. 1978, 8, 47-62
• FANG, G. Empirical cotidal charts of the Bohai, Yellow, and East China Seas from 10 years of TOPEX//Poseidon altimetry. J. Geophys. Res. 2004, 109, C11006
• JAN, S. Seasonal variation of volume transport in the major inflow region of the Taiwan Strait : the Penghu Channel. Deep-Sea Res. 2003, 50, 1117-1126
• JAN, S. Water mass and throughflow transport variability in the Taiwan Strait. J. Geophys. Res. 2006, 111

タイトルに関連する用語 (7件)： 中国 ,  海岸 ,  東シナ海 ,  海面高度 ,  季節変動 ,  モデル ,  研究