抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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センサネットワークの問題の一つに,特定のセンサノードにパケット中継が集中することが挙げられる。このようなノードをボトルネックノードと呼ぶ。一般に,センサネットワークではボトルネックノードがシンク付近に存在し,シンク付近のボトルネックノードの負荷分散のため,複数のシンクをセンサネットワークに導入することが考えられている。しかし,センサノードの分布が一様でない場合では,ボトルネックノードは必ずしもシンク付近ではない。この場合,従来方式では,ボトルネックノードがシンク付近のノードよりも早期にバッテリ枯渇を引き起こし,ネットワークの延長が十分になされない。そこで本稿では,複数のシンクを用いたセンサネットワークにおいて,ボトルネックノードを考慮したネットワーク長寿命化方式DCAM(DispersiveCast of Packets to Avoid bottleneck nodes in using Multiple sinks)を提案する。DCAMではまず,シンクがボトルネックノードを見つけだす。そして,各ノードは見つけ出されたボトルネックノードの負荷を減少させるように,複数のシンクを届け先とする。DCAMの性能を計算機シミュレーションによって評価した結果,DCAMは従来方式であるO-DOP(Optimal DispersiveCast of Packet)送信方式より1.58倍のネットワーク寿命を示した。(著者抄録)