抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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家電機器の雷被害は,1980年代にマイコンが搭載されるようになって問題が顕在化した。筆者らは,1980年代から今日まで約20年間に亘って一般住宅における家電機器の雷被害調査を実施し,雷被害の様相をほぼ明らかにした。それによると,機器が被害を受けた住宅の被害率は2%を超え,パソコンの被害が最も多くなるなど高度情報化社会構築の根幹に関わる問題が顕在化した。この問題はu-Japan政策で示されているユビキタスネットワーク利用環境整備の重大な障害の1つになると懸念され,もはや看過できる状況ではない。これら雷被告状況は,ホームネットワーク時代における雷対策の重要性を示唆している。本稿では,機器別の雷被害発生状況,機器が被害を受けた住宅の割合,機器使用区分別被害傾向やフリーズなど新しい雷被害様相を明らかにするとともに,本格的なホームネットワーク時代の雷対策課題について述べる。さらに,これら問題の抜本的な解決を図るためには,雷害リスク低減を国家プロジェクトとして位置づけることと官・学・産の連携により取り組むことを提言する。