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J-GLOBAL ID:200902275282177650   整理番号:09A1080337

沿岸域における硝酸態窒素のδ15Nの時空間変化

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資料名:
巻: 2009  号: 秋季  ページ: 237  発行年: 2009年09月11日 
JST資料番号: F0701C  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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硝酸態窒素(NO3-)は,そのほとんどが中・深層の無光層に存在している。中・深層のNO3-の窒素安定同位体比(δ15N)は,酸素極小層が発達する一部海域を除けば,世界中どこでも+5‰から+6‰ほどで一定している。一方,有光層で植物プランクトンによってNO3-が取り込まれると,取込に伴う同位体効果のために,海洋表層のNO3-のδ15Nは高くなる。そのため,NO3-のδ15Nは濃度の低下に伴って増加することがこれまでに数多く報告されてきた。また近年,窒素固定や硝化反応に伴いδ15Nが上層に向けて大きく低下することが一部の海域で報告され始めている。このようにNO3-のδ15Nは様々な生物地球化学的プロセスを反映して,空間的にも時間的にも明瞭な変化をする。それゆえ,窒素循環を含めた海洋生態系を解析するための有効なツールとして用いられている。しかしながら,外洋域に比べ沿岸域ではNO3-のδ15Nに関する知見そのものが極めて少ない。有機物負荷の多い沿岸域におけるNO3-のδ15Nの挙動は,これまで外洋域で得られてきた結果とは異なることが予想される。本発表では,日本を代表する内湾域である伊勢湾および,その外部境界である熊野灘をモデル海域とし,これまで知見が極めて少なかった沿岸域のNO3-のδ15Nの時間的・空間的特性を報告する。(著者抄録)
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分類 (1件):
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水圏・生物圏の地球化学 
タイトルに関連する用語 (4件):
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