抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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優れた耐食性を有し加工プレス成形やポット溶接が施されことが多い自動車や家電用途向けの溶融Zn-6mass%Al-3mass%Mg合金めっき鋼板(ZAM鋼板)のプレス成形性とスポット溶接性について検討した。深絞り用冷延鋼板(SPCE)および合金化溶融Znめっき鋼板(GA)を比較材として実験室的に油圧プレスにより,絞り・張出し・穴広げ加工を行い成形可能範囲を求めた。また,スポット溶接性は,板厚0.7mmで片面めっき付着量30と60g/m
2のものを用い自動車用途を想定し,GA鋼板との溶接性の比較を行なった。以下の結果を得た。1)ZAM鋼の絞り加工性,張出し加工性はGA鋼板に比べて優れており,SPCEと同等レベルにある。2)ZAM鋼板の良好な加工性はめっき表面を動摩擦係数が低いことに起因するものと考えられる。3)ZAM鋼板の適正溶接電流範囲はGA鋼板よりも高電流側に位置し,電極寿命はめっき層中のAlの影響により,同一のめっき付着量でGA鋼板に対し,約1/8程度であった。4)通電時間増加により適正溶接電流範囲は低電流側にシフトさせて電極寿命の改善が可能である。