抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広葉樹木部繊維は,二次壁肥厚後に細胞死を起こす。しかし,一部の樹種で見られるliving wood fiberは,数年にわたり原形質を保持するとされている。本研究では,7月,10月,12月にハリエンジュ木部組織を採取し,living wood fiberの分布を調べた。細胞の生死は,細胞核の有無で判断した。当年輪では孔圏外の全ての木部繊維がliving wood fiberであり,これらはデンプンを貯蔵していた。10月,12月の試料では7月の試料と比べて,デンプン粒の数,サイズともに増大していた。孔圏の木部繊維では核もデンプンも見られなかった。前年輪以前の辺材では,孔圏外のところどころに核を持つliving wood fiberがあったが,デンプンを持つものは極めて稀であった。(著者抄録)