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J-GLOBAL ID:200902276037525054   整理番号:09A0087891

アロマターゼ阻害剤への幼生曝露後における,両生類(Xenopus tropicalis )の性転換

Sex reversal of the amphibian, Xenopus tropicalis, following larval exposure to an aromatase inhibitor
著者 (6件):
資料名:
巻: 91  号:ページ: 143-150  発行年: 2009年01月31日 
JST資料番号: B0823B  ISSN: 0166-445X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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アロマターゼは脊椎動物において,アンドロゲンからエストロゲンへの変換を触媒するステロイド産生酵素である。生体異物への曝露により本酵素活性が変化すると,性腺分化へ悪影響のあることが多くの生物種で示されている。アフリカツメガエル(Xenopus tropicalis )の幼生生育期間にアロマターゼ阻害剤のファドロゾールに曝露すると,成長中の女性性腺が男性化するとの仮説を著者らは立てた。受精24時間以内(NF段階15~20)から変態(NF段階66)までの間,流水式試験系で1~64μg/L(調整濃度)のファドロゾールをオタマジャクシへ曝露した。16μg/L又はそれ以上の濃度では,変態時に全てのオタマジャクシが形態学上完全に男性化しており,1μg/L又はそれ以上の濃度では性比率が有意に男性へ傾いた。変態までの時間,体重,体長に影響は認められなかった。無作為抽出したカエルの副標本は,対照水中で生殖可能な成体(受精後39週)まで育てられた。オタマジャクシの時に16μg/L又はそれ以上の濃度のファドロゾールに曝露した全てのカエルは,成熟時に精巣を持っていた。4μg/L処理群では,12%のカエルに睾丸と卵巣の両方を持つ間性生殖腺が観察された。処理群のカエルの血漿中エストラジオール,テストステロン,ビテロゲニン濃度は,両性共に対照群と差はなかった。4μg/L処理のメスは,前ビテロゲニン期卵細胞の比率が対照と比べ有意に高く,体重は有意に少なかった。オス曝露群では,対照群と比較して精子数に変化は観察されなかった。本研究結果から,幼生時にアロマターゼ阻害剤に曝露すると,女性性腺の完全な男性化が起こり得ることが示された。これら男性化メスと正常オスは,成熟時に表現型から見分けはつかなかった。低濃度のアロマターゼ阻害剤では,間性性腺が生じ,成熟時に女性生殖器障害を生じる可能性がある。これらの結果から,両生類がアロマターゼ阻害能を持つ成体異物へ曝露すると,増殖結果に悪影響が生じることが示される。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
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環境汚染一般  ,  水質汚濁一般  ,  その他の汚染原因物質  ,  動物に対する影響 
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