抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネット上のワームやDDoSによる攻撃を最小限に抑えるためにネットワーク上の脅威を早期に検出して警告する各種のシステムが運用されている。本論文では,観測のためにパケット収集装置(物理センサ)を設置しなくても,中継ノード(ルータ)でデータを観測すれば効率的に脅威を検出できることを示す。この新しい方法を実現するためには,パケットやフロー等のトラヒック情報から未使用のIPアドレスを抽出して,それを仮想センサとみなして不正パケットの検出を行う。ただし,未使用のIPアドレスを抽出する方法は自明ではない。単純に片方向のトラヒックを脅威とみなすわけにはいかない。本論文では,未使用のIPアドレスを抽出する方法を提案する。この方法を実装して従来の物理センサを使用する方法と比較する。本論文の技法は,広域のバックボーンを構成するルータのフローデータに適用することができる。また1組織のネットワークのような局所的な観測にも適用できる。本論文の結果を用いることにより,バックボーンネットワークの管理者及び組織のネットワーク管理者が,少ないコストで効率的な脅威検出を行うことができるようになる。(著者抄録)