文献

J-GLOBAL ID：200902276278958326   整理番号：09A1053126

液物性が撹拌槽内の混合時間に与える影響

Effect of Rheological Property of Fluids on Mixing Time in a Stirred Vessel

著者 (4件)： 相澤栄次 (大日本印刷(株)) ,  阪野伸大 (神戸大学工学部応用化学科) ,  今駒博信 (神戸大学工学部応用化学科) ,  大村直人 (神戸大学工学部応用化学科)
資料名： 化学工学論文集
巻： 35  号： 5  ページ： 539-542 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： S0110B  ISSN： 0386-216X  CODEN： KKRBAW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 流体のレオロジー特性が撹拌槽の混合に及ぼす効果をヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの酸化還元反応を用いて実験的に調査した.非ニュートン流体として弱いshear-thinning性をもつカルボキシメチルセルロース(CMC)水溶液を用い,ニュートン流体としてはグリセリン水溶液を用いた.混合パターンにおいて両者には明確な差はなかった.撹拌レイノルズ数Reおよび,Re_appが215より大きい場合,撹拌翼軸の周辺に固体的回転部が出現し,この部分の混合が混合時間を決定した.一方,Reまたは,Re_appが195より小さいときは,明確な固体的回転部は現れず,撹拌槽の上半部が先に脱色された.結果として,混合時間は撹拌槽の下半分の混合により決定された.撹拌レイノルズ数がほぼ同じ場合,非ニュートン流体の無次元混合時間はニュートン流体の混合時間よりも短いことがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *液体 ,  *物理的性質 ,  *混合時間 ,  *撹拌槽 ,  Newton流体 ,  非Newton流体 ,  カルボキシメチルセルロース ,  チオ硫酸塩 ,  ナトリウム化合物 ,  酸化還元反応 ,  ヨウ素 ,  脂肪族アルコール ,  ポリオール ,  チオ硫酸ナトリウム ,  タービンブレード
準シソーラス用語： タービン翼

分類 (1件)： 撹はん,混合  (XD02040M)

物質索引 (1件)： グリセリン

引用文献 (5件)：

• Kaminoyama, M., F. Saito and M. Kamiwano; “Numerical Analysis of Three Dimensional Flow Behaviour of Pseudoplastic Liquid in a Stirred Vessel with Turbine Impellers,” Kagaku Kogaku Ronbunshu, 14, 786–793 (1988a)
• Kamiwano, M., F. Saito and M. Kaminoyama; “Flow Pattern and Apparent Viscosity of Pseudoplastic Liquid in a Stirred Vessel,” Kagaku Kogaku Ronbunshu, 14, 316–322 (1988b)
• Nagafune, T. and Y. Hirata; “Growth of Flow Region and Power Characteristics in Agitating Non-Newtonian Fluids with Yield Stresses,” Kagaku Kogaku Ronbunshu, 26, 387–393 (2000)
• Nagata, S.; “Power Characteristics of Mixing Impellers,” Journal of the Japan Society of Mechanical Engineering, 59(446), 235–241 (1956)
• Nagata, S., K. Yamamoto, T. Yokoyama and S. Shiga; “Empirical Equations for the Power Requirement of Mixing Impellers, Having a Wide Range of Applicability,” Kagaku Kogaku, 21, 708–715 (1957)

タイトルに関連する用語 (4件)： 液 ,  物性 ,  撹拌槽 ,  混合時間