抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉛フリーのビスマス,ビスマス-セレンおよびシリコン-亜鉛青銅鋳物の疲労強度を,応力振幅を一定とした引張-引張繰返し応力負荷の疲労試験を行い,検討した。試験した青銅鋳物のS-N曲線には,疲労限度は認められなかった。そこで,繰返し数10
7回の時間強度と材料の引張強さの比として定義した疲労限度比をS-N曲線から評価した。疲労試験の結果は,供試材鉛フリー銅合金鋳物の疲労限度比はかなり小さい値で,0.1ないし0.2であった。疲労強度にあたえる切欠きの効果についても試験した。ビスマスおよびビスマス-セレン青銅鋳物では,切欠き試験片の疲労強度は材料の引張強さよりも高くなった。切欠き底の断面に塑性拘束によって引張3軸応力状態が生じたためと考えられる。一方,引張強さの高いシリコン-亜鉛青銅鋳物の場合は,切欠き材は疲労強度の低下を示した。供試銅合金鋳物の引張強さに及ぼす切欠きの効果も含めて,基本的な機械的性質についても本報で述べている。(著者抄録)