文献
J-GLOBAL ID:200902276731127457   整理番号:08A0373266

トルコのセイハン川流域の水資源に対する気候変化の影響評価:水文シミュレーションのために動的ダウンスケーリングデータの利用

Assessing the impacts of climate change on the water resources of the Seyhan River Basin in Turkey: Use of dynamically downscaled data for hydrologic simulations
著者 (5件):
資料名:
巻: 353  号: 1-2  ページ: 33-48  発行年: 2008年05月20日 
JST資料番号: C0584A  ISSN: 0022-1694  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
著者らは,トルコのセイハン川流域の水文と水資源に対する気候変化の可能影響を調べた。疑似地球温暖化法(PGWM)と呼ばれる動的ダウンスケーリング法を用いて,大気大循環モデル(GCMs)の出力と河川流域水文モデルを連結した。本研究で用いたGCMsはSRES A2シナリオ下のMRI-CGCM2とCCSR/NIES/FRCGC-MIROCで,ダウンスケーリングデータは現在(1990年代)と将来(2070年代)に対応する2つの10年タイムスライスをカバーした。貯水池モデルをもつ水文モデルを現在期間のダウンスケーリングデータを用いて動かした。結果として,バイアス補正を通して動的ダウンスケーリングした温度と降水量は,観測データとよく一致した。また,水文シミュレーション結果は,観測流量,貯水池容量,およびダム流量と一致した。このことよりバイアス補正と組み合わせたPGWMは,水文シミュレーションのための入力データ生成に極めて有用であると結論づけた。将来に対するシミュレーション結果を現在のものと比較した。現在に対して相対的な将来の平均年温度変化は,MRIとCCSRに対してそれぞれ,+2.0°Cと+2.7°Cと推定された。年降水量は,MRI-将来では157mm(25%),CCSR-将来では182mm(29%)減少し,年蒸発散量は,MRI-将来では36mm(9%),CCSR-将来では39mm(10%)減少した;年流出量は,MRI-将来では118mm(52%),CCSR-将来では139mm(61%)減少した。水利用の変化を考慮した簡易シナリオ解析を用いて水資源システムの解析を行った。この解析は,気候変化の影響にもかかわらず,水需要が増加しない場合には将来の水不足が起こらないことを示した。しかし,現在流量の予想下でかんがい面積が将来拡大する場合,減少する流入量と増大する水需要の組み合わせにより水不足が起こるであろう。従って,セイハン川流域では,将来水資源条件の制御において水利用と管理が気候変化よりも重要な役割を果たすと予想される。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
水文学一般  ,  水資源 

前のページに戻る