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J-GLOBAL ID：200902278367108100   整理番号：09A1082489

アンモニアによるエネルギー問題の解決〈ハーバー・ボッシュ法に代わる新しい窒素固定法の開拓を目指して〉

著者 (3件)： 田辺資明 (東大 大学院工学系研究科) ,  三宅由寛 (東大 大学院工学系研究科) ,  西林仁昭 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 配管技術  (Piping Engineering)
巻： 51  号： 13  ページ： 7-13  発行年： 2009年11月01日 
JST資料番号： G0858A  ISSN： 0385-9894  CODEN： HAGIB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化学エネルギーの効率的な利用法である水素エネルギーシステムの実現に向けて水素の貯蔵・輸送媒体としてアンモニアを利用する方法について解説した。アンモニアは水素含有率,水素密度とも高く,常圧での保存の他に8.5気圧程度で液化するためボンベ保存が可能であり,取扱いが容易である。アンモニアは大気中の窒素から合成でき,炭素を含まず水素を取り出した後は窒素が排出されるだけである。問題点は,アンモニアの合成・分解のエネルギー損失が大きいことである。高温・高圧条件下で窒素ガスと水素ガスよりアンモニアを合成するハーバー・ボッシュ法に代えて,酸と還元剤でアンモニアを触媒的に合成する新しい方法が注目されている。また,温和な反応条件での間接的な触媒的アンモニア合成法としては,アンモニアの等価体であるシリルアミンの触媒生成反応がある。光と均一触媒系を組み合わせた反応としては,フラーレンを使った例があり,金属を必要としないで窒素を固定化した反応である。

シソーラス用語： *アンモニア ,  *水素エネルギー ,  水素吸蔵 ,  窒素固定 ,  還元剤 ,  化学合成 ,  シリルアミン ,  触媒反応 ,  フラーレン ,  電解合成 ,  アンモニア合成
準シソーラス用語： ハーバー・ボッシュ法

分類 (3件)： エネルギーに関する技術・経済問題  (LA01050V) ,  エネルギー貯蔵  (LC02000F) ,  気体燃料の精製  (YE02050B)

タイトルに関連する用語 (5件)： アンモニア ,  エネルギー問題 ,  ハーバー ,  窒素固定 ,  開拓