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J-GLOBAL ID：200902278584309571   整理番号：08A0996244

和歌山県沿岸に生育するカジメ・クロメ配偶体の生長と成熟および胞子体の初期生長に及ぼす水温の影響

The Effects of Water Temperature on Growth and/or Maturation of Gametophytes and Juvenile Sporophytes of Ecklonia cava and E. kurome (Laminariales, Phaeophyta) growing in the Coasts of Wakayama Prefecture

著者 (4件)： 田中俊充 (わかやま産業振興財団) ,  四ツ倉典滋 (北大 北方生物圏フィールド科セ) ,  木村創 (和歌山県水試) ,  能登谷正浩 (東京海洋大)
資料名： 水産増殖  (Aquaculture Science)
巻： 56  号： 3  ページ： 343-349  発行年： 2008年09月20日 
JST資料番号： Y0285A  ISSN： 0371-4217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 和歌山県沿岸6箇所に生育するカジメとクロメについて,配偶体の生長や成熟および胞子体の初期生長に及ぼす温度の影響を調べた。その結果,両種の配偶体の生長は種間や産地に関係なく,最適温度22~25°Cまでは高水温ほど早く生長し,28°Cでは異常形態を示すものが多く観察された。配偶体の成熟は産地によって温度特性が大きく異なり,20°C以下で芽胞体形成率の高い地域と20~22°Cで形成率の高い地域,および14~25°Cの広い範囲で形成率の高い地域の3つに分かれた。また,胞子体の生長適温も産地によって異なり,いずれの産地とも14°C下では葉長に比べ葉幅が発達した丸形を呈すのに対し,18°C以上では葉幅の狭い細長形となった。これらのことから,和歌山県沿岸に生育するカジメやクロメの配偶体の成熟適温や胞子体の生長適温は単一種内であっても地域間で大きく異なり,胞子体発芽時の温度は葉状部の形態にも影響を及ぼすものと推測される。(著者抄録)

シソーラス用語： *コンブ科 ,  *胞子 ,  *海水温 ,  温度依存性 ,  地域差 ,  成熟 ,  和歌山県
準シソーラス用語： *Ecklonia cava ,  *Ecklonia kurome ,  *カジメ ,  *クロメ ,  初期成長 ,  *配偶体

分類 (2件)： 海藻類  (FH02040G) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

引用文献 (24件)：

• 川島昭二. 日本産コンブ類図鑑. 1989, 144-151
• 木村創. 藻礁を用いた海中林造成試験-II. 和水増試事報. 1987, 18, 47-56
• 倉島彰. アラメ・カジメ類. 藻場の海藻と造成技術. 2003, 18-25
• 松井敏夫. 山口県日本海沿岸中部域における海藻群落. 水産大学校研究報告. 1981, 32, 91-113
• 右田清治. アラメ・カジメ類の属間・種間交雑. 長崎大研報. 1984, 56, 15-20

タイトルに関連する用語 (11件)： 和歌山 ,  沿岸 ,  生育 ,  カジメ ,  クロメ ,  配偶体 ,  生長 ,  成熟 ,  胞子体 ,  初期 ,  水温