抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまで多く画像圧縮のアルゴリズムが提案されているが,その根本的考え方は明快で,画像データを適切な基底に変換し重要な展開係数のみを符号化することである。重要なのは優れた変換方式を見出すことであり,ウェーブレット変換が画像圧縮の新時代を築いた。この様にデータを圧縮することはできたが,この大量のデータを処理することなくデータ取得時に圧縮することはできないかという疑問が残る。この答えとしての圧縮サンプリング(CS)を紹介した。これを説明するためにサンプリングの概念を一般化して測定値y
kを画像Xと検定関数φ
kとの内積y
k=(X,φ
k)として表した。そしてXの高忠実再構成に必要な測定数を最小化できるφ
k例として画像構造に整合させるJPEGなどの方法を説明して,その欠点である画像構造変化への適応性を得る方法を示した。この方法は,φ
kを画像構造に整合させるのとは逆にランダム化するという全く驚くべき内容である。この様にして5%のウェーブレット係数取得でロスレスに近い画像再構築が可能となるのである。CSの基本をなす数学的理論は深く美的で多様な分野から多くを引き出すのである。この場合画像Xは凸計画問題を解くことにより復元できる。