抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学的方法を用いた生物学的諸過程の研究(化学生物学研究)にはペプチドや蛋白質のような生体マクロ分子を化学的に修飾することがしばしば必要となる。本レビューでは,合成ないし生体マクロ分子に合成ペプチドあるいはその他の官能基を化学選択的に結合して修飾する方法を以下の範疇に分けて解説した。1)化学選択的連結: 捕捉/転位,天然化学的結合(NCL)及び発現蛋白質結合(EPL) A.初期の観測と実験,B.前チオール捕捉,C.NCL,D.組換及び合成ペプチドに対する結合法,2)システインを含まない結合部位での捕捉/転位によるペプチド及び蛋白質への連結 A.Cys以外のアミノ酸との結合,B.NCL生成物の化学的修飾,C.補助的方法,D.化学選択的捕捉戦略に基づくその他の方法,3)化学選択的反応によるペプチドと蛋白質への連結と修飾 A.天然アミド結合形成のための化学選択的反応,B.非天然結合形成のための化学選択的反応,C.天然アミノ酸の選択的転換,4)酵素によって触媒された化学選択的ペプチド連結 A.逆蛋白質分解,B.ソルターゼ媒介ペプチド結合,5)蛋白質半合成: 合成及び組換ペプチドの連結 A.固定蛋白質,B.蛋白質リン酸化,C.蛋白質脂質化,6)複数のフラグメントを結合するための戦略 A.合成的H-Ras,B.合成エリスロポイエチン,C.固相発現蛋白質結合,D.合成リボヌクレアーゼA,E.組換,酵素反応及び化学合成を組み合わせた戦略,F.複数のフラグメントを結合するための収束的戦略。