抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,フェライト系ステンレス鋼(α系SUS)とオーステナイト系ステンレス鋼(γ系SUS)の絞り加工性と張出し加工性を総合的に評価するため,ブランク径を変化させた実験にて絞り加工性の調査を行ない,潤滑の影響や金型形状の影響についても検討を行なった。γ系SUSとしてlSUS304を,α系SUSとしてNSS430M2とNSS442M3(SUS430,SUS304相当鋼)を供試材としてJISZ2241の引張試験方法に準じてn値,r値を求めた。絞り加工と張出し加工試験による加工性の評価し,併せて限界加工高さへの潤滑剤(プレス油塗布,Wコート処理)の効果を比較した。以下の結果を得た。1)絞り加工領域では,NSS430M2およびNSS442M3をSUS304と同等以上の加工性を有する。2)Wコート処理NSS442M3はSUS304と同等以上の限界加工高さが得られる。3)張出し加工領域では,NSS442M3にWコート処理が行っても限界加工高さはSUS304におよばない。4)張出し加工領域においてNSS442M3のWコート材が,パンチ肩半径,ダイス肩半径,クリアランスが拡大させることで限界加工高さが向上する。