抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気軽に生け花を楽しめるようにコンピュータグラフィックスを用い,2次元の生け花システムを開発して作品の立体視化を試みた。小原流生け花では,1)花器中央から上に伸びる基礎A型,2)花器片側から上に伸びる基礎B型,3)花器片側から手前に伸びる基礎C型,4)花器片側から後方に伸びる基礎D型を花材に応じて使い分けるが,2次元生け花は作品の奥行きがわかりにくい。本論文では,透視投影や隠面処理,影付けなどの立体的に見やすくするための関数やオブジェクトの回転・移動関数を持つOpenGLを用い,システムの3次元化を行った。本システムは複数の花材を型に当てはめて作品を作成するものであり,各花材を表すオブジェクトに回転と移動を適用するのでユーザ操作が複雑にならないような操作アルゴリズムを考察する必要がある。枝を棒,葉を平面,花を球といった簡単なオブジェクトで花材を表すことで作品を見やすく表現でき,花が手前に倒れてきている様子など2次元作品の立体視では感じられない立体感が得られることを示した。