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J-GLOBAL ID：200902279418149260   整理番号：09A0760235

木材液化技術による建築廃材の利用(第1報)-CCA処理廃材利用の検討-

Recycle of Wood Waste from Disassemblies of Buildings by Wood Liquefaction I. Reprocess of CCA-treated wood waste

著者 (4件)： 鈴木聡 (富山県農林水産総合技セ 木材研) ,  藤澤泰士 (富山県農林水産総合技セ 木材研) ,  中谷浩 (富山県農林水産総合技セ 木材研) ,  高橋理平 (富山県農林水産総合技セ 木材研)
資料名： 富山県農林水産総合技術センター木材研究所研究報告  (Bulletin of the Forest Products Research Institute, Toyama Prefectural Agricultural, Forestry and Fisheries Research Center)
号： 1  ページ： 38-45  発行年： 2009年03月23日 
JST資料番号： L1078B  ISSN： 1883-3683  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 富山県内において多くの木質系建築廃材が発生している。これら建築廃材のうち,防腐処理廃材等の低品位廃材は,有効なリサイクル技術がないことから,焼却あるいは埋め立て処理されているのが現状である。一方,木質系廃材をリサイクル利用するための技術の一つに,木材の液化(加溶媒液化)技術がある。この技術は,木材を液状にしてしまうため,原料となる木材の形状,品質に制限がほとんどなく様々な廃材を利用できる。今回,CCA処理材をリサイクル利用するために,木材液化技術を適用し,CCA処理廃材からCCA成分(銅,クロム,ヒ素)を除去する方法を検討した。その結果,多段抽出装置による連続的に液化物および水を送入する条件下で,ベイツガCCA処理材のフェノール液化物から,銅,クロム,ヒ素が除去された。また,条件が適切であれば,CCA処理材液化物から9割以上のCCA成分を除去できることが確認できた。さらに,CCA除去液化物について,樹脂化できることが確認できた。(著者抄録)

シソーラス用語： 産業廃棄物 ,  *廃材 ,  木材 ,  *廃物利用 ,  液化 ,  木質材料 ,  リサイクル ,  処理 ,  *建設廃棄物
準シソーラス用語： CCA処理 ,  *建築廃材 ,  木材液化

分類 (3件)： 廃棄物処理  (RA01095A) ,  木質材料の製造・加工一般  (FF05031B) ,  資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (6件)：

• 鈴木聡、鷺岡雅: 北洋材等廃材の液化と接着剤化, 富山県林業技術センター研究報告, 15, 41-49(2002).
• 鈴木聡, 藤沢泰士, 鷺岡雅: 北洋材廃材の液化と発泡断熱ボード化, 富山林技セ研報, 18, 36-42(2005).
• 高野了一: とやま林業木材技術Q & A, 富山県林業技術センター振興協議会編, 富山県林業技術センター振興協議会, 富山, 2000, pp. 10-11.
• 白石信夫: 木材の液化と二, 三の応用, 油化学, 46, 1227-1236(1997).
• 山田竜彦: 木材の液化技術の開発と反応機構の解明, 木材工業, 54, 2-7(1999).

タイトルに関連する用語 (5件)： 木材 ,  液化 ,  建築廃材 ,  CCA ,  廃材