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J-GLOBAL ID:200902279696404565   整理番号:09A0389175

ウイルスを使わない多能性誘導とその後の初期化因子除去

Virus-free induction of pluripotency and subsequent excision of reprogramming factors
著者 (7件):
資料名:
巻: 458  号: 7239  ページ: 771-775  発行年: 2009年04月09日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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体細胞を初期化して多能性を賦与することにより作製する誘導多能性幹(iPS)細胞は,再生医療に大変革をもたらすことが期待される。これまでの直接的初期化例のほとんどは,複数のウイルスベクターを用いて特定の因子を強制的に発現させるという方法で行われてきた。しかし,このようなiPS細胞には多数のウイルスベクターが組み込まれており,そのどれか1つによって,予測のつかない遺伝的機能異常が引き起こされる可能性がある。また,c-Mycはこれを使わずに初期化できるものの,ほかの外来因子も完全に除去できることが望ましい。例えば,Oct4(Pou5f1ともよばれる)やKlf4の異所性発現が,異形成を誘発する場合がある。この問題を解決しようと,これまでに一過性の遺伝子導入-初期化法が2つ報告されている。しかし,どちらの方法も効率が極端に低く,これまでのところヒト細胞への応用には成功していない。今回我々は,c-Myc,Klf4,Oct4,Sox2のコード配列を2Aペプチドのコード配列につないだ1個の多タンパク質発現ベクターをウイルスを使わずに導入することによって,マウスとヒトの繊維芽細胞をどちらも初期化できることを明らかにする。さらに,この導入遺伝子は,初期化完了後に除去できる。この非ウイルスベクターを用いて作製したiPS細胞は多能性マーカーをロバストに発現していることから初期化された状態であることが示され,それはin vitroでの分化アッセイと成体キメラマウスの作製によって機能的に確かめられた。この単一ベクターによる初期化方式をpiggyBacトランスポゾンと組み合わせて,我々は胚性繊維芽細胞から,多能性マーカーをロバストに発現する初期化されたヒト細胞系の作製に成功した。この方式によれば,iPS細胞におけるゲノムの変化が最小限に抑えられ,導入した初期化因子を完全に取り除くことができ,再生医療や薬剤スクリーニング,疾患モデルの確立に利用可能なiPS細胞を効率よく供給できる。Copyright Nature Publishing Group 2009
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  遺伝子操作 
タイトルに関連する用語 (5件):
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