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J-GLOBAL ID:200902279946756454   整理番号:08A0281644

動物の飼育環境内の資源に対する要求度の測定方法について

How to measure captive animals’ demands for the resources in their environment
著者 (1件):
資料名:
巻: 44  号:ページ: 1-6  発行年: 2008年03月25日 
JST資料番号: X0059A  ISSN: 1880-2133  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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近年,飼育下の動物の福祉評価に対する必要性が高まっており,その参考資料となるこれら動物の飼育環境内の資源に対する要求度測定が盛んに行われている。しかし,要求度測定には供試する動物に影響を与える外的要因(報酬や負荷の与え方)や内的要因(供試動物の要求度)に対する考慮が必要である。そこで,要求度測定の結果に影響を与えうる要因と要求度の数値を算出する方法についてまとめた。まず,負荷をかける方法にはオペラント条件付けが多用される。しかし,負荷の種類によって,オペラント条件付けを行った場合の動物の学習の程度が異なる可能性があり,また,負荷のかかり方も一様でないので,要求度の測定数値にも影響を及ぼす。次に報酬の与え方として,負荷を克服した後に報酬と接触することのできる時間に考慮する必要がある。時に報酬として二次強化子を利用することもある。また,負荷と対峙する時点で報酬を示す外的刺激があるかどうかや実験環境以外で報酬を得る機会があるかどうかを考慮する必要がある。そして,要求度の算出方法には4つあり,それらは負荷と報酬獲得の数値を対数化しその関数の傾きを指標とする方法(Elasticity of demand),その関数とX軸,Y軸,負荷(X軸)の最大値との間の領域の面積を指標とする方法(Consumer surplus),報酬に対する負荷を動物の反応がなくなるまで増やした値(Maximum price paid),報酬獲得回数と負荷の値を掛け合わせた値の単位時間当たりの合計値(Total expenditure)である。できればそれらを併用する方が望ましいと言われている。動物の要求度を計測する際にこれら関連事項を正確に制御することが重要であり,その場合の測定値は動物福祉の客観的な評価指標となりうる。(著者抄録)
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分類 (2件):
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飼養管理  ,  環境因子の生物影響一般 
引用文献 (38件):
  • COOPER, J. J. Increasing costs of access to resources cause re-scheduling of behaviour in American mink (Mustela vision) : implications for the assessment of behavioural priorities. Appl. Anim. Behav. Sci. 2000, 66, 135-151
  • COOPER, J. J. The use of operant technology to measure behavioral priorities in captive animals. Behav. res. meth. instrum. Comput. 2001, 33, 427-434
  • DAWKINS, M. S. Battery hens name their price : Consumer demand theory and the measurement of ethological 'need'. Anim. Behav. 1983, 31, 1195-1205
  • DAWKINS, M. S. From an animal's point of view : Motivation, fitness, and animal welfare. Behav Brain Sci. 1990, 13, 1-9
  • DAY, J. E. L. The use of a second-order schedule to measure feeding motivation in the pig. Appl. Anim. Behav. Sci. 1996, 50, 15-31
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