抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岡山市駅前の市役所筋(南方柳町線)は,昭和46年という早い段階から,いわゆるセットバックを実施してきた。市役所筋では,延長1.3kmにわたり,両側の歩道の建物を5m下げる指導が,法律上の拘束がないまま,一種の紳士協定という形で行われ,現在に至っている。この昭和46年という時期は,横浜の山下公園通りで延長0.9kmにわたり,陸側歩道の3mセットバックがスタートした時期と同じであり,わが国でも最も古い事例の一つといえる。現在では,法令も整備され,各地でセットバックが行われているが,創始期のセットバックがいかに困難なものであったかを,開始時点での総責任者を始めとして,歴代の担当者のヒアリングをもとに再構成することで,わが国の都市計画の歴史の一端を後世に伝えるのが本論文の趣旨である。また,互いに非接触状態で始まった岡山と横浜のセットバックの方法を比較することで,岡山方式の独自性を明確化する。(著者抄録)