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J-GLOBAL ID:200902280277731929   整理番号:09A0023495

高病原性H5N1インフルエンザウイルス由来のNS1のX線構造

X-ray structure of NS1 from a highly pathogenic H5N1 influenza virus
著者 (2件):
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巻: 456  号: 7224  ページ: 985-988  発行年: 2008年12月18日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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高病原性鳥(H5N1)インフルエンザウイルスの最近の出現,このウイルスの同種動物間や多種動物間で伝染する性質や致死性ヒト感染との関連は,健康に関する懸念を世界中で高めている。いくつかの研究により,病原性の増大やこれらの型の毒性には,明確な構造をもたないタンパク質NS1が重要であることがはっきり示されている。二本鎖RNA(dsRNA)結合ドメインとエフェクタードメインの2つがリンカーにより隔てられているNS1は,宿主の抗ウイルス性I型インターフェロン応答に対するアンタゴニストの1つである。今回我々は,ベトナムでの大流行におけるヒト死亡の60%に関連していたH5N1型(A/Vietnam/1203/2004)由来の完全長NS1のX線構造を報告する。非H5N1型由来のRNA結合ドメインとエフェクタードメインの個々に決定された構造と比較すると,H5N1型NS1のRNA結合ドメインでみられる構造変化は小さいが,H5N1エフェクタードメインには大きな変化がみられ,特に二量体との接触面でそれが著しい。完全長NS1では,両方のドメインがおのおの,二量体との相互作用に関与しているが,これらの相互作用によりNS1分子の鎖が形成されて,二量体ユニットが離れて存在しなくなっているという,予想外の知見が得られた。結晶中のそのような3つの鎖は,dsRNAの存在下でのNS1の低温電子顕微鏡像で観察されるのと似た大きさのチューブ状の構造物を形成し,互いに広範囲にわたって相互作用している。NS1のチューブ状オリゴマー構造では,dsRNA結合に関係していると見なされている残基が20Å幅の中央のトンネルに面している。この構造から,感染の際にNS1がほかの細胞内リガンドと相互作用しながら,細胞の抗ウイルスdsRNA応答経路に対抗するためにさまざまな長さのdsRNAをどのように隔離するのか,妥当と思われる機構が考えられる。Copyright Nature Publishing Group 2008
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