抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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その1で示した無溶接工法と従来工法によるALC非構造壁試験体を対象に,変形追従性試験を実施した。試験体は集合住宅の廊下側1スパン分の非構造壁を,玄関扉やサッシも含めて実大で再現するものとした。両工法の実験結果は,以下のようにまとめられる。無溶接工法によるALC非構造壁は,従来工法とほぼ同等の挙動を示した。またいずれの試験体も概ね設計の意図通りの変形追従性を有することが確認できた。特に無溶接工法の試験体は層間変形角1/100を越える大変形時においても,ひび割れ等の損傷は生じなかった。従来工法においては一部のパネルにひび割れが生じたが,局所的なものであった。また剛性,耐力ともに,従来工法が無溶接工法を上回ったが,最大耐力の差異は25kN程度であった。この要因としては,開口補強鋼材の構成や開口部周囲の枠埋めモルタルの有無などが考えられる。いずれの試験体においてもサッシや玄関扉等は,層間変形角1/50経験後も除荷すれば,開閉に支障が無いことを確認した。(著者抄録)