抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論の目的は,ユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に韓国唯一登録された「江陵端午祭」を事例として,地域活性化政策の一環として取り込まれることによって,こうした伝統的な祭りがいかに変容したのか,このような変容が祭りと地域社会の諸集団にいかなる変容をもたらしたかを検討することである。江陵端午祭が「傑作宣言」に登録されると,江陵地域の場所のマーケッティングの一環として利用されるようになった。また,住民は祭りに「出店」を出すという形態で祭りに参加するようになった。一方,「民間機構」となった祭り実行委員会は,献米行事や迎神行列に地域住民を参加させたり,新たなイベントを開催している。江陵端午祭は,嘗ては祭祀による地域住民の安寧と遊びを通じた住民の和合という役割を果たしたが,現在は江陵市の地域活性化のための観光商品に変貌しつつある。