抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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体の部位による皮膚の違った機能と種類について概説した。外からの力や摩擦から厚い角質層(SC)は皮膚表面で細胞組織を保護している。無毛皮膚は保護効果が低く,体のほとんどの部位である有毛部皮膚は保護効果がある。SCは外界の有害物質からの浸潤に対すると同様に乾燥からも隔膜の存在で効率的に保護する。しかし,地域差が大きい。経皮水分損失(TEWL)の測定によってSCの相違点を明らかにした。SC関門機能パラメータで皮膚表面の水和状態を評価した,保水能により柔軟性,なめらかさについて明確にした。in vivoにおけるSCの性質の顕著な相違は役立つ,特に顔と他の部位との差が明らかである。顔皮膚は薄く小さな角質細胞層から成っている。皮膚表面水和性がある特徴を持つが,バリア機能には相対的に乏しい。さらに,ひたい,眼けん,頬,鼻,口周囲のSCは小さな場所でありながら個別の特性を持つ。頬は最低のTEWLで口周囲のTEWLは最高である。顔は変化が激しく特に子供と成人での年齢差,性差によるところが大きい。眼けん皮膚は表面脂質が乏しく薄いSC細胞層でできていて高い表面水和性がありバリアー機能は低い。唇は口腔粘膜が露出する場所で著しくバリアー機能も水和状態も低い。顔の部位による機能マッピングを確立して自分に合った体の部位別のスキンケア対する戦略を立てることが重要である。