抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新規定住者が約4割を占める京都府南丹市美山町S集落の事例を取り上げ,新規定住者の実態を調査し,地域コミュニティへの参加と共住との関係を明らかにした。新規定住者と農村側住民とが共住するためのポイントとして,次の4点が考えられた。1)集落の立地条件は農村側住民の旧地区と新規定住者の新地区が川を挟んだ位置関係にあった。最初は少し距離を置いて,田舎暮らしに徐々に慣れながらお互いの生活習慣の違いを受け入れようとしていた。2)新規定住者は年間行事や集落活動へ積極的に参加し,農村側住民との情報交換や意思の疎通を図っていた。3)若い新規就農者は消防団に参加し,高齢化する集落での生活の安全に対し重要な役割を担っていた。4)農村側は住居の斡旋,林業住宅や市営住宅の整備を通じて新規定住者を積極的に受け入れる姿勢があった。