抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高Crフェライト系耐熱鋼用溶接金属のクリープ特性改善のための基礎的研究の一環としてここでは,V,Nb,Tiのクリープ特性,靭性および炭窒化物(MX型)の析出形態に及ぼす影響を調査し,また,クリープ特性,靭性の変化をMXの析出形態の変化から考察した。V,NbおよびTi量を変化させた9%Cr鋼について,被覆アーク溶接法によりにより溶接金属を,作製し,溶接後熱処理(740°C×8時間)を施した。クリープ特性は,温度650°C,応力123MPaでのクリープ破断時間で,また,靭性は0°Cにおけるシャルビ吸収エネルギーにより評価した。と溶接のままと溶接後熱処理後の析出形態をTEM観察した。V,Nb,Ti,はいずれもMXの析出形態を大きく変化させ,その結果,クリープ特性,靭性に影響を与えていることがわかった。特に,Nb,Tiは微量の添加によりMXの析出形態を劇的に変化させた。また,MXの析出形態の変化は,MXの析出の駆動力およびMXの粒成長速度の変化で説明でき,これらの制御により画期的にクリープ特性を改善できる可能性が示唆された。