抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,樹木アニメーション制作支援システムで,樹木形状モデルの生成,物理シミュレーションおよびレンダリングの各処理時に処理時間を大幅に短縮することを目的としたPCクラスタを用いた並列処理を提案した。並列処理に用いる3種類の処理ノード,すなわち,樹木および風を制御し計算結果を表示する「制御ノード」,風の物理シミュレーションに基づく揺れの計算を行い,結果の描画を行う「樹木計算ノード」,描画結果を合成する「合成ノード」として定義した。これにより得た主な知見を次に示した。1)基本的に各ノードで独立した処理を行うことにより,ノード間のデータ転送量の大幅な削減を実現したこと,2)風に揺れる樹木のシミュレーションに固有の問題として,樹木間の相互影響を考慮した風のシミュレーションを近似的に行う計算手法を開発し,各計算機ノード間の独立性を保ち高速処理を実現しながらも樹木の配置に由来する揺れへの影響を反映できるようにしたこと,3)これら一連の並列化手法を用いることで,風に揺れる樹木のアニメーション制作支援システムの処理時間が大幅に削減されることを,各種実験により検証したこと。