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J-GLOBAL ID：200902282197606140   整理番号：08A0600932

「白絖地雪輪波頭に菊文様小袖裂」の非破壊分析

Non-destructive Analysis for 17th Century Traditional Japanese Textile, “White Ground Satin with Design of Snow, Crests, and Chrysanthemums”

著者 (4件)： 佐々木良子 (京都工繊大 美術工芸資料館) ,  佐々木良子 (京都工繊大 ベンチャー・ラボラトリー) ,  藤井健三 (京都工繊大 美術工芸資料館) ,  佐々木健 (京都工繊大)
資料名： 文化財保存修復学会誌  (古文化財之科学)
号： 53  ページ： 35-53,1(1)-1(4)  発行年： 2008年03月25日 
JST資料番号： L4314A  ISSN： 1342-0240  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「白絖地雪輪波頭に菊文様小袖裂」の刺繍糸および摺疋田に用いられた染料,固着剤(糊剤)について調査した。この裂地は劣化・退色・汚れの著しい資料であったが,分光分析(可視反射スペクトル,蛍光スペクトル,ATR赤外分光スペクトル,蛍光X線スペクトル)を組み合わせて非破壊的に知見が得られ,重ね染めに用いられた複数染料と摺疋田に用いられた固着剤の特定ができた。固着剤は,青疋田や赤疋田などの色および使用場所によって使い分けされていることも判明した。

シソーラス用語： *非破壊分析 ,  織物 ,  蛍光分析 ,  ATR分光法 ,  赤外分光分析 ,  可視スペクトル ,  反射スペクトル ,  *糊剤 ,  *染料 ,  刺繍 ,  射出成形 ,  交織織物 ,  染色
準シソーラス用語： *江戸時代 ,  摺疋田

分類 (3件)： 織布  (YM05040J) ,  染色からみた染料  (YM06050B) ,  助剤とその試験  (YM06020U)

引用文献 (20件)：

• 佐々木良子. 紫円文コプト裂 (奈良公園シルクロード交流館蔵) の材質分析-微量化学分析手法への顕微反射スペクトル及び質量分析の導入-. 考古学と自然科学. 2007, 56, 27-39
• 佐々木良子. 徳川美術館蔵『兎に立波文』羽織断片の化学分析と復元. 文化財保存修復学会誌. 2007, 52, 22-36
• 佐々木良子. 反射分光分析による文化財染織品に用いられた天然染料の分析. 考古学と自然科学. 2001, 40/41, 1-15
• SATO, M. Blue and Purple Dyestuffs used for Ancient Textiles. Dyes in History and Archeology. 2003, 19, 100-105
• SASAKI, Y. Dye Analysis of Braids used for Japanese Armor dating from the 14th to the 16th Centuries. Dyes in History and Archeology. 23

タイトルに関連する用語 (4件)： 白 ,  菊 ,  文様 ,  非破壊分析