文献

J-GLOBAL ID：200902282564804565   整理番号：09A0081356

エノラート化学の開発と天然生理活性物質の全合成

Development of Enolate Chemistry and Total Syntheses of Bioactive Natural Products

著者 (1件)： 細川誠二郎 (早稲田大 理工学術院)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 67  号： 1  ページ： 26-39  発行年： 2009年01月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 第四炭素の立体選択的構築,ビニルケテンN,O-アセタール類の転位,ビニルケテンシリルN,O-アセタール類による遠隔立体誘導,及び第三アルコールを有する1,2-ジオールの構築など含む,キラルなエノラートを用いた合成方法を開発し,天然物合成に応用した。α,β-不飽和イミドの1エナンチオマからジエノラートアニオンのアルキル化又はMeAlCl₂によるビニルケテンN,O-アセタールの転位のいずれかを選択することで,第四炭素が逆の立体位置を持つそれぞれの異性体を合成した。キラル補助基を有するビニルケテンシリルN,O-アセタール類はTiCl₄存在下,アルデヒドと反応して,γ及びδ位の立体制御が実現できた。キラル補助基を持つラクタートとのアルドール反応では第三アルコールを持つ1,2-ジオールが生成した。主要立体異性体はキラル補助基及びラクタートヒドロキシル基の保護基に依存した。

シソーラス用語： アルドール反応 ,  *エノラート ,  全合成 ,  ケテン ,  アセタール ,  アルコール ,  転位反応 ,  アルキル化 ,  エナンチオマ ,  不斉反応 ,  窒素複素環化合物 ,  酸素複素環化合物 ,  *エノールエーテル ,  *有機ケイ素化合物 ,  Mukaiyamaアルドール反応 ,  シリルエノールエーテル ,  第三アルコール

分類 (1件)： 有機けい素化合物  (CF08030C)

物質索引 (1件)： マジンドリンA

引用文献 (63件)：

• HAYASHI, M. J. Antibiot. 1996, 49, 1091
• TAKAMATSU, S. J. Antibiot. 1997, 50, 1069
• SUNAZUKA, T. J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 2122
• HIROSE, T. Tetrahedron. 2005, 61, 6015
• HIROSE, T. Org. Lett. 2002, 4, 501

タイトルに関連する用語 (5件)： エノラート ,  化学 ,  開発 ,  生理活性物質 ,  全合成