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J-GLOBAL ID:200902282668393338   整理番号:09A0149607

小胞体のストレスシグナル伝達部位へのメッセンジャーRNAのターゲティング

Messenger RNA targeting to endoplasmic reticulum stress signalling sites
著者 (7件):
資料名:
巻: 457  号: 7230  ページ: 736-740  発行年: 2009年02月05日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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あらゆる真核細胞では,小胞体のタンパク質折りたたみ能力に欠陥があると,小胞体ストレスにつながり,小胞体ストレス応答(UPR;unfolded protein response)が引き起こされる。小胞体ストレスを感知するのは膜貫通型キナーゼ/エンドリボヌクレアーゼであるIre1で,これが重要な転写アクチベーター(酵母の場合はHac1,後生動物の場合はXBP1)をコードするメッセンジャーRNAの特殊なスプライシングを開始させる。小胞体ストレスがないと,スプライシングされていないHAC1mRNA上でリボソームが停止する。この翻訳制御は,HAC1イントロンとHAC1の5′非翻訳領域の塩基対形成によって行われる。イントロンが切り取られた後,転移RNAリガーゼが切断されたエキソンをつなぎ合わせて翻訳の停止を解除し,このスプライシングされたHAC1mRNAからHac1が合成できるようになる。次にHac1が,酵母ゲノムの7~8%に相当するUPR遺伝子の発現プログラムを動かし,小胞体ストレスに対抗する。今回我々は,Ire1分子が活性化によって小胞体膜上で集合し,高次オリゴマーからなる分散型のフォーカスを形成することを明らかにする。スプライシングされていないHAC1mRNAは,3′非翻訳領域に存在する2つの部分からなる保存されたターゲティング因子の働きにより,それらのフォーカスへと誘導される。Ire1のクラスター形成かHAC1mRNAのフォーカスへの誘導を阻害すると,UPRシグナル伝達が妨げられる。ほかのmRNAであっても,その翻訳が抑制されていれば,HAC1の3′非翻訳領域にあるこの因子の働きだけで十分に,Ire1フォーカスへと誘導できる。HAC1mRNAの場合,イントロンによる翻訳の抑制によって,この必要条件が満たされている。シグナル伝達中心へのmRNAの誘導は,真核生物の遺伝子発現調節の新しい様式の1つといえる。Copyright Nature Publishing Group 2009
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