抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アメリカ自動車産業の今日における雇用保障制度の輪郭を明らかにすることを目的として,雇用保障を促進し,具体的な形で雇用水準を決定する仕組みの「Secured Employment Lebel(SEL:保障された雇用水準)」と「Benchmark Minimum(BMM:最小雇用保障水準)」について労働協約をベースに解説した。まず,レイオフ中の労働者に対する制度であるJob Bankの基本的仕組みについて述べた上で,SELの概要及びSELとBMMの基本ルール(レイオフされた従業員が居る場合,レイオフされた従業員が居ない場合)について説明した。次に,ランシング地域での工場閉鎖に伴って,約2000人強の従業員の雇用が問題となったランシング工場の事例を取上げ,SELの運用方法,実情,問題点について具体的に解説した。最後に,アメリカ自動車産業における雇用保障は強化に向かっているが,今後の趨勢はまだ流動的であり,作業組織改革の行方と並び,どのように展開していくのか注視する必要があると述べた。