抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界一の漁業生産量や高い水産物輸出高から,80年代後半以降中国は,「世界の水産物供給・加工センター」としての役割を果たすようになった。水産加工業は,中国水産業の需給特質を形作っている最も重要な産業部門の一つである。水産加工業の発展を背景に,中国の水産物輸出構造は,かっての「素材型輸出」から半製品や完成品型へと傾斜するようになり,また,加工貿易の勃興によって中国は,世界中から原材料を調達するようになってきた。中国水産加工業の地域的分布特性,加工貿易の仕組みと水産加工貿易の展開,中国水産加工業の経営的特性について解説し,さらに,中国水産加工業の課題と展望について述べた。