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J-GLOBAL ID:200902283154978376   整理番号:08A0321624

熱帯タサールカイコの絹セリシン蛋白質はヒト皮膚ケラチノサイトにおいてUVBで誘導されるアポトーシスを阻害する

Silk sericin protein of tropical tasar silkworm inhibits UVB-induced apoptosis in human skin keratinocytes
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巻: 311  号: 1-2  ページ: 111-119  発行年: 2008年04月 
JST資料番号: C0452B  ISSN: 0300-8177  CODEN: MCBIB8  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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絹繊維の20-30%を構成する水溶性糖蛋白質であるセリシンは,マウス皮膚モデルにおいて紫外線B(UVB)に対する抗酸化および光保護剤として同定されてきた。ここでは,熱帯タサール絹蛋白質セリシンのヒトケラチノサイトにおける抗アポトーシス効果を調べた。HaCaT細胞にUVBを照射した結果,アポトーシスが誘導され,セリシンはUVBで誘導されるアポトーシスを阻害した。UVB照射は,Bax発現を促進しBcl-2発現をダウンレギュレートした。セリシンでの前処理は,bax発現を抑制しbcl-2発現をアップレギュレートし,カスパーゼ-3活性とポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼの切断を妨げた。フローサイトメトリーによる分析から,UVB照射は,アポトーシスを増加させ,セリシンは,UVBで誘導されるアポトーシスを阻害することが示された。UVB照射は,細胞内H2O2レベルを上昇させたが,セリシンでの前処理は,H2O2レベルを低下させた。結論として,セリシンは,生理学的な範囲でのUVB照射で誘導されるHaCaT細胞のアポトーシスを著しく阻害する。
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