抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,ウェブページ評価時の利用者の視行動を,ウェブページスキーマの観点から明らかにすることを目的として実施された。ウェブページスキーマとは,あるコンテクストにおいて“どの情報を利用すると有益か”というウェブページ上での“情報の特徴に関する知識(機能スキーマ)”と“有益と思われる情報はここにあるはずだ”というウェブページ上の“情報の位置に関する知識(位置スキーマ)”であり,従来の研究では考慮されてこなかった。高頻度利用者8名,低頻度利用者8名が,3サイト(ニュース,ポータル,企業),各6ページ(コンテンツ,ナビゲーション,広告の各機能を左,中央,右の各位置に配置)の利用性評価を行い,その間の視行動を記録した。総注視点数を領域(機能,位置)で比較した結果,利用経験にかかわらず,利用目的やコンテクストが明確なサイトでは機能に基づいて,そうでないサイトでは位置に基づいてページを評価していることが示された。(著者抄録)