文献

J-GLOBAL ID：200902283295777390   整理番号：08A0864347

有機高分子凝結剤のピッチ低減効果について Part II-マイクロピッチの不活性化による抄紙系内の安定化-

The Organic Polymer Coagulants for the Elimination of Pitch Trouble: Part II-Stabilization of Paper Making Process by Inactivating Micro-Pitch Particles-

著者 (2件)： 坂本英俊 (ハイモ 湘南研究セ) ,  境健自 (ハイモ 湘南研究セ)
資料名： 紙パ技協誌  (紙パルプ技術協会誌)
巻： 62  号： 9  ページ： 1097-1101  発行年： 2008年09月01日 
JST資料番号： G0115A  ISSN： 0022-815X  CODEN： KAGIAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粘着性ピッチが原因のピッチトラブルを防止するためには,カチオン系凝結剤を使用することが有効である。カチオン系凝結剤は,抄紙工程内の粘着性ピッチの粘着性を封鎖し,ピッチを粗大化させずにパルプに吸着させる。そしてプレス・ドライヤー工程で,定着した粘着性ピッチが紙層から剥離することを低減させることができる。今回,「ヘマサイトメーターを使用した画像解析法」と,粘着性ピッチの粘着性を直接評価する「熱転写法での画像解析法」を用い,設計思想の異なる性質のカチオン系凝結剤の効果を確認した。本報告では,イオン性,分子量,疎水基と親水基のバランス等を制御することにより合成した数種のカチオン系凝結剤が,それぞれ異なる粘着物封鎖力,イオン封鎖力,凝結・凝集力を示すことを報告する。(著者抄録)

シソーラス用語： 製紙助剤 ,  *ピッチ障害 ,  *粘着剤 ,  紙料 ,  夾雑物 ,  *高分子凝集剤 ,  安定化 ,  高分子電解質 ,  カチオン ,  イオン化 ,  分子量 ,  親水性親油性バランス ,  性質 ,  *再生パルプ ,  比率 ,  画像分析
準シソーラス用語： 凝集性 ,  除去率

分類 (1件)： 紙料とその調製  (YL03010L)

引用文献 (8件)：

• WAKATSUKI, M. JAPANESE JOURNAL OF PAPER TECHNOLOGY. 1999, 42, 7, 24
• SAKAMOTO, H. JAPAN Patent 3819731
• FUJIMOTO, T. Proceedings of The 2006 (73rd) Pulp and Paper Research Conference, Tokyo. 2006, 134
• SAKAI, K. 2006 JAPAN TAPPI Annual Meeting Proceedings, Fukuoka. 2006, 165
• KOSUGA, M. JAPAN TAPPI J. 2004, 58, 4, 16

タイトルに関連する用語 (7件)： 高分子 ,  凝結剤 ,  ピッチ ,  低減効果 ,  不活性化 ,  抄紙 ,  安定化