文献

J-GLOBAL ID：200902283382884187   整理番号：08A0428010

3次元磁気流体コロナ降着流からのX線放射

X-Ray Emissions from Three-Dimensional Magnetohydrodynamic Coronal Accretion Flows

著者 (3件)： KAWANAKA Norita (Kyoto Univ., Kyoto) ,  KATO Yoshiaki (Univ. Tsukuba, Ibaraki) ,  MINESHIGE Shin (Kyoto Univ., Kyoto)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 60  号： 2  ページ： 399-405  発行年： 2008年04月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 3次元磁気流体力学(MHD)シミュレーションに基づいてブラックホール降着円盤-コロナ系の放射スペクトルとその時間変動率を計算した。活動銀河核のスペクトル性質の解釈において,幾何学的に薄く光学的に厚い円盤とその周囲の高温で光学的に薄いコロナから構成されることがしばしば仮定される。コロナの模型に対してはY.Kato達が計算した3次元非放射的MHD降着流のシミュレーションデータを採用したが,薄肉円盤に対しては標準型円盤を仮定した。薄肉円盤からの軟光子と高温熱電子のCompton散乱と黒体放射する薄肉円盤のコロナ照射加熱を考慮して,コロナのモンテカルロ放射輸送シミュレーションを実行した。MHDコロナ流の密度パラメータを調節することで典型的Seyfert銀河のスペクトルと一致する放出スペクトルを生成することができる。また,MHDコロナにおける磁気回転不安定性により生成された密度ゆらぎから生じるX線放射スペクトルの急激な時間変動も見つけた。鉄蛍光輝線を含む反射成分の特性も簡単に議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *降着円盤 ,  *ブラックホール ,  *MHD方程式 ,  計算機シミュレーション ,  コロナ放電 ,  放射エネルギー ,  時間依存性 ,  活動銀河 ,  光学的厚さ ,  Compton散乱 ,  熱プラズマ ,  天体プラズマ ,  Seyfert銀河 ,  *宇宙X線源 ,  反射スペクトル
準シソーラス用語： 活動銀河核 ,  軟光子 ,  スペクトル指数

分類 (2件)： 恒星  (DB05000P) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (55件)：

• Abramowicz, M. A., Chen, X., Kato, S., Lasota, J.-P.,& Regev, O.1995, ApJ, 438, L37
• Armitage, P. J.,& Reynolds, C. S.2003, MNRAS, 341, 1041
• Balbus, S. A.,& Hawley, J. F.1991, ApJ, 376, 214
• Bisnovatyi-Kogan, G. S.,& Blinnikov, S. I.1977, A & A, 59, 111
• De Villers, J.-P., Hawley, J. F.,& Krolik, J. H.2003, ApJ, 599, 1238

タイトルに関連する用語 (5件)： 3次元 ,  磁気流体 ,  コロナ ,  降着流 ,  X線放射