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J-GLOBAL ID：200902283579251267   整理番号：08A0507409

垂下コンテナ飼育におけるアサリの成長

Growth of Manila Clam Ruditapes philippinarum On Hanging Culture Using Containers

著者 (5件)： 藤原正夢 (京都府海洋セ) ,  辻秀二 (京都府海洋セ) ,  田中雅幸 (京都府海洋セ) ,  今西裕一 (京都府海洋セ) ,  中西雅幸 (京都府海洋セ)
資料名： 京都府立海洋センター研究報告
号： 30  ページ： 49-53  発行年： 2008年03月 
JST資料番号： Y0304A  ISSN： 0386-5290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アサリではツメタガイ類,カニ類,ヒトデ類,魚類等による食害が問題となっている。底にアンスラサイトを厚さ約10cmに敷いたポリプロピレン製コンテナに天然採苗したアサリ稚貝を収容し網蓋をして,付着生物,沈着生物の除去を行いながら舞鶴湾と栗田湾の水深5~6mで垂下飼育し,成長を調べた。両湾で実施した4回の飼育試験のいずれも既報のアサリの成長よりも著しく速い成長を示した。特に夏季発生群は,満1歳で殻長45mmとなり,既報の満4歳以上の殻長に相当した。中層にコンテナを垂下し,付着物による網の目詰まり,競合生物による影響を小さくしたため,海底より海水交換,餌料条件が良好となり,アサリの成長が著しく速くなったと考えられた。垂下コンテナ飼育により市場単価の安い27.5~37.5mmの小型貝を半年以内の蓄養で単価の高い42.5mm以上の大型貝に育成可能であることが明らかになった。

シソーラス用語： *アサリ ,  成長 ,  *養殖 ,  コンテナ ,  生け簀 ,  稚貝 ,  ポリプロピレン ,  成長速度 ,  食害 ,  *有害生物防除 ,  水深
準シソーラス用語： Ruditapes philippinarum ,  *食害防止 ,  垂下式養殖 ,  蓄養

分類 (2件)： 増養殖設備  (FH04030J) ,  魚類以外の水産動物  (FH02030V)

引用文献 (13件)：

• 浜口昌巳, 佐々木美穂, 薄 浩則. 2002. 日本国内におけるアサリRuditapes philippinarumのPerkinsus原虫の感染状況. 日本ベントス学会誌, 57: 168-176.
• 粕谷智之. 2005. 東京湾におけるアサリ浮遊幼生の動態. 水研センター研報, 別冊3, 51-58.
• 近畿農政局統計部. 2007. 2005年京都府漁業の動き. 近畿農政局統計部.
• 小林 豊, 鳥羽光晴. 2005. アサリ稚貝の成長および粗成長効率と水温の関係. 栽培技研, 33: 9-13.
• 西沢 正, 柿野 純, 中田喜三郎, 田口浩一. 1992. 東京湾盤洲干潟におけるアサリの成長と減耗. 水産工学, 29: 61-68.

タイトルに関連する用語 (5件)： 垂下 ,  コンテナ ,  飼育 ,  アサリ ,  成長