抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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増え続ける交通量と減らない交通事故に対して,大渋滞や危険情報を効率良く正確に収集し,影響を受ける可能性のある車両に素早く配信し注意を喚起することが求められている。交通情報の収集に期待されているプローブカーシステムでは,精度の高い交通情報を得るために多くのプローブデータを収集すると通信量・処理量共に膨大になること,現状の集配信メディアでは性能的・経済的に十分でないことなどの課題がある。本論文ではこれら課題の解決策として,エリアタグと収集タグを指定してデータを選択的に集配信する方式を提案する。本方式では事故発生時や渋滞予測時にセンターから放送メディアを用いて該当地域に渋滞情報の収集要求を出し,該当場所と収集条件に合った渋滞車両のみが通信メディアを用いてプローブデータを送信する。これを収集・編集したセンターはエリアタグを指定して,影響を受ける周辺車両群に渋滞・事故情報を速やかに一斉配信する方式である。提案方式は,プローブカーの普及率が数%でも現状の地点センサ方式以上の効果が得られること,更に,渋滞中の車両からのプローブデータの収集のみで精度の高い交通情報の把握が行え,影響を受ける可能性のある車両に素早く配信し注意を喚起できることが期待される。(著者抄録)