抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中小企業の置かれている状況は目まぐるしく変化し,この変化に対応できない企業は,規模の縮小,倒産に追い込まれるが,一方で,このような時代の変化に柔軟に対応している企業も少なくない。中小企業が時代にうまく対応する方法の1つが異業種交流であると考えられる。そこで,本稿では,異業種交流が成功するためのポイント(リーダシップのある統率者,各企業の参加意識の統一,交流する場の確保,コスト・リスクの負担と分配システムの構築)と異業種交流の効果・メッリトを示し,交流の現状について述べた。次いで,東大阪市の異業種交流グループ(ロダン21)に対する聞き取り調査に基づいて,グループの抱える問題点(交流会が情報交換の場に止まって,商品開発の段階に進んでいないため,モチベーションが低下してしまう,社長同士の集まりのため,協調性に欠けるなど)を明らかにし,目的意識を明確にすることによるその解決策について紹介した。さらに,ITを利用して成功している異業種交流グループ京都試作ネットの事例を取り上げて,ITを利用したネットワークの構築とそれを利用した受注システムに焦点を当てて,ITを使うことが異業種交流においてなぜ有効なのかを検証した。