文献

J-GLOBAL ID：200902284401174583   整理番号：09A1092467

バーチャルな空間移動を行う際に海馬場所細胞が示す細胞内動態

Intracellular dynamics of hippocampal place cells during virtual navigation

著者 (4件)： HARVEY Christopher D. (Princeton Univ., New Jersey, USA) ,  COLLMAN Forrest (Princeton Univ., New Jersey, USA) ,  DOMBECK Daniel A. (Princeton Univ., New Jersey, USA) ,  TANK David W. (Princeton Univ., New Jersey, USA)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 461  号： 7266  ページ： 941-946  発行年： 2009年10月15日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 海馬場所細胞は,空間情報を発火率と発火タイミングで符号化している。海馬での符号化の基盤となる機構を調べるため,in vivoホールセル記録とバーチャル・リアリティ実験系とを組み合わせて,場所細胞の細胞内動態を測定した。頭部を拘束されたマウスを球形のトレッドミル上で走らせ,コンピューターで合成された視的環境と相互作用して空間行動を行うようにしむけた。バーチャルな直線走路に沿って運動する際,場所細胞にはロバストな活動がみられた。ホールセル記録から,場所フィールドの閾値下の3つの特徴が突き止められた。ベースライン膜電位の非対称的で漸増的な脱分極,細胞内シータ振動の振幅の増加,および細胞外で記録されるシータリズムに対する細胞内シータ振動の位相先行である。これらの細胞内動態が,場所細胞の発火率・タイミング符号化の基本的性質の基盤となっている。今回開発されたバーチャル・リアリティ実験系は,移動経路決定の背景にある神経回路を知るための新たな実験的手法を可能にするだろう。Copyright Nature Publishing Group 2009

シソーラス用語： *トド ,  発火【生理】 ,  符号化 ,  マウス ,  動物行動 ,  膜電位 ,  脱分極 ,  神経経路 ,  脳波 ,  *ニューロン ,  空間知覚 ,  θ波 ,  *場所細胞 ,  ネズミ亜目 ,  中枢神経系

分類 (1件)： 中枢神経系  (EJ12030F)

タイトルに関連する用語 (4件)： バーチャル ,  海馬 ,  場所細胞 ,  細胞内動態