抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水力発電施設では竣工後50年を超える高経年化構造物の構造健全性を照査するための地震応答解析や常時安定性解析などが実施されている。本研究では(財)電力中央研究所で開発してきた常時微動計測に係る技術を応用して,大規模アーチダムに適した振動特性の評価技術として,振動性状の空間的な特徴を把握するため,短期・高密度常時微動計測と,振動性状の時間的な変化を把握する長期・低密度常時微動計測の2種類の常時微動計測を併用した振動特性評価法を提案した。この振動特性評価法を上椎葉ダムと一ツ瀬ダムの2つのアーチダムに適用して,その有効性を検討し,現在における振動特性を詳細に評価した。その結果,上椎葉ダムでは,現在の固有振動数は竣工時とほとんど変化しないか,やや高くなっている。一ツ瀬ダムでも現在の固有振動数は竣工時とほとんど変化しなことを確認した。また,固有振動数と貯水位の関係や固有振動数と温度の関係も把握できた。